「朝起きたら真っ赤なニキビが…!」大事な日に限って赤ニキビができて困惑する状況、誰しも直面したことがあると思います。
赤ニキビを放置すると、より炎症が悪化して痛みが出てくるばかりか、クレーター状のニキビ跡として残ってしまうリスクも高まるため、素早い対処が必要です。
今回は、赤ニキビができてしまったときに取るべき行動や、正しいスキンケアについてご紹介します。緊急対策メソッドとして、ぜひ覚えておいてください。
この記事のポイント
- 赤ニキビの原因がわかる
- 皮膚科・美容皮膚科での赤ニキビ治療がわかる
- 赤ニキビの正しいセルフケア方法がわかる
赤ニキビとはどんな状態?
赤ニキビとは毛穴内部で炎症が起きている状態であり、比較的ニキビの症状が進行した段階と言えます。
そもそもニキビは、次のような要因が引き金となって発生します。
・毛穴詰まり
・皮脂の過剰分泌
・アクネ菌の増殖
白ニキビや黒ニキビの段階で抑えられれば良いのですが、ホルモンバランスの乱れや間違ったスキンケアなどが重なると、炎症が進行して赤ニキビとなってしまうことがあります。
さらに炎症が悪化すると肌の奥深くにまでダメージがおよび、ニキビ跡として残ってしまうことも。
赤ニキビは早急に対処すべきニキビと考え、正しいケアをしていきましょう。
赤ニキビができたら早めに医療機関へ!
赤ニキビができたら、皮膚科のクリニックを受診しましょう。
赤ニキビは炎症を伴う”皮膚疾患”であり、保険診療で治療を行うことができます。医療機関で適切な治療を行うことで、早期に炎症を抑えることが可能です。
まずは皮膚科、および美容皮膚科での赤ニキビ治療についてご紹介します。
皮膚科での赤ニキビ治療
保険診療が中心の皮膚科クリニックでは、主に医薬品を使ったニキビ治療を行います。保険適用のニキビ治療薬には、主に次のようなものがあります。
外用薬 | |
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アダパレン | 毛穴への皮脂詰まりを防ぎ、白ニキビの発生を予防 炎症をおさえて赤ニキビを改善 |
過酸化ベンゾイル | アクネ菌の増殖を抑え、ニキビの悪化を防ぐ 角質剥離作用により、毛穴詰まりを改善 |
⇒乾燥・赤み・痒みなどの副作用が出る場合があります
内服薬 | |
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抗菌薬 (ビブラマイシンなど) |
アクネ菌を殺菌し、炎症を抑える |
ビタミン剤 (シナールなど) |
ターンオーバーの正常化や皮脂抑制など 補助的な作用が得られる |
漢方薬 (十味敗毒湯など) |
化膿の抑制や体質の改善など、 種類ごとに補助的な作用が得られる |
⇒吐き気・肝機能障害・発疹・痒みなどの副作用が出る場合があります
ただし、一般的に皮膚科では疾患部分に対しての治療がメインとなり、ニキビ跡の改善は治療の範囲外となる場合が多い点に留意のうえ受診しましょう。
市販薬は使っても良い?
炎症を伴う赤ニキビは、早めに医師の診察を受けるのが理想ではありますが、忙しくて病院に行けないという場合もあるでしょう。そんな時は、ドラッグストアなどで販売されている市販薬を活用するのもひとつの手段です。
ただし処方薬に比べると成分の種類や含有量などが制限されており、十分な効果が得られない場合も。また症状に適した薬を選ばないと改善が見込めない場合があるため注意が必要です。
また比較的安全とはいえ、医薬品である以上赤みや肌荒れといった副作用が起きる可能性はゼロではありません。用法・容量をきちんと守ることに加え、他に治療中の疾患がある方や、妊娠中・授乳中の方、アレルギーがある方などは、薬剤師に相談してから使用しましょう。
適した市販薬の見極めが難しい場合や、数日使っても効果が見られない場合、症状が悪化した場合などは、早めに皮膚科を受診してくださいね。
ライオン ペアアクネクリームW
ペアアクネクリーム
参考価格:1,480円(税込)/24g
出典:ライオン公式サイト
抗炎症作用のあるイブプロフェンピコノールと、殺菌・消毒作用のあるイソプロピルメチルフェノールのダブル作用で、今あるニキビの改善に役立つ外用薬です。
ニキビの進行を抑えるとともに、コメド(白ニキビ)の発生も抑えてくれます。
美容皮膚科での赤ニキビ治療
保険診療で効果が得られない場合や、ニキビが出やすい肌質そのものを改善したい場合は、美容皮膚科の受診も検討しましょう。
美容皮膚科での治療は自費診療にはなりますが、専用のマシンや薬剤を使った施術など、幅広い選択肢から治療方針を決められる点がメリットです。
中でもおすすめなのが、角質層に作用させるケミカルピーリングです。
ケミカルピーリングとは、酸性の薬剤を顔全体に塗布することで、肌表面にある古い角質を取り除く施術です。ターンオーバーを活性化させることで、ニキビやくすみなどさまざまな肌悩みに対し効果が得られます。
恵比寿アズクリニックでは「ミックスピールマヌカ」と「マッサージピール」の2施術を提供していますが、ニキビでお悩みの方にはミックスピールマヌカをおすすめしています。
ミックスピールマヌカは、乳酸・グリコール酸・サリチル酸と3種類のピーリング成分に加え、希少性の高いマヌカハニーを配合したピーリング製剤。肌に塗ることでマヌカハニーの保湿効果や抗菌・抗炎症作用を同時に得られるため、ニキビの鎮静や予防に役立ちます。
人によっては施術後に赤みや皮むけが起こるリスクはありますが、基本的にダウンタイムはありません。そのためタイミングを選ばず受けやすい施術と言えます。
毛穴詰まりや肌荒れ、くすみなどが気になる人にもオススメですよ。
▶ケミカルピーリング詳細 https://az-clinic.tokyo/chemicalpeeling/
また以下の施術もニキビに効果的です。
ハイドラピーリング | 水流と吸引により毛穴詰まりを改善 |
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エレクトロポレーション | 電気の力で一時的にバリア層を崩し、有効成分を肌に入れ込む |
ターゲットクール | 低温の炭酸ガスで薬剤を冷却することで、効率的に有効成分を導入 |
ダーマペン | 肌に細い針で穴を開けることで肌再生を促す |
ポテンツァ | 針を刺すと同時に高周波の熱で毛穴を引き締める |
医療専売スキンケアも◎
美容皮膚科のクリニックでは、医療専売のスキンケア用品を購入することもできます。
医療専売品は、市販のスキンケアよりも高濃度の有効成分を配合していたり、メーカー独自の成分や技術を活用していたりと、毎日のスキンケアで着実に肌悩みにアプローチできるよう設計されています。皮膚科で処方される外用薬が肌に合わない人や、ニキビができやすい体質の人には特にお勧めの選択肢です。
恵比寿アズクリニックで取り扱っている商品の中で、ニキビ対策に役立つものを紹介します。
DRX AZAクリア
ニキビの予防や改善に役立つアゼライン酸を高濃度配合したクリームです。ノンコメドジェニックテスト済みで、ニキビの初期段階であるコメドができにくいことが確認されています。
化粧水や乳液で肌を整えた後で、顔全体、あるいはニキビが気になる部位に薄く塗り伸ばして使用します。チューブタイプで使いやすいのもポイントです。
ジャンマリーニ デュアリティーフェイスクリーム
ターンオーバーを促進するレチノールと、ニキビ治療薬にも使われる過酸化ベンゾイルを混ぜて使うクリームです。ニキビはもちろん、毛穴詰まりや黒ずみの改善にも役立ちます。
ペプチド等の保湿成分も豊富に配合しているため、毛穴やニキビのケアと同時にエイジングケアも行うことができます。
ただしレチノールによるA反応が出る場合があるため、最初は低頻度で少量から使い始めると良いですよ。
赤ニキビがあるときの正しいケア方法
赤ニキビができてしまったら、毎日のスキンケアも慎重に行う必要があります。また生活習慣を見直し、ニキビができにくいコンディションに整えていくことも大切です。
日常生活の中でできる正しいケア方法をお伝えします。
外部刺激を徹底的に避ける
まず大切なのが「できるだけ刺激しない」ということです。
・紫外線
・摩擦
・肌に合わないスキンケア成分
・雑菌
これらによる刺激が加わると、ニキビの悪化を招く原因となります。
紫外線対策としては、低刺激の日焼け止めを使って徹底的に防ぐことが大切です。朝のメイク前に顔全体に塗り、日中はスプレータイプの日焼け止めなどでカバーしましょう。
また、日焼け止めを塗る際や、クレンジング・洗顔で肌に触れる前などには必ず手を洗い、擦らずやさしく行うよう心がけてください。
プルエスト トーンアップUVプロテクター
紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方ながら、国内最高値のSPF50+/PA++++を実現したUVクリームです。保湿成分を配合し、UVクリーム特有のきしむ感触がなく、うるおいを維持することができます。
シルキーピンクのカラーで色ムラやくすみを整えてくれるので、化粧下地としても使用できます。
※恵比寿アズクリニックで取り扱っております
保湿成分&抗炎症成分で肌を整える
朝晩のスキンケアでは保湿を徹底してください。
肌が乾燥すると、角質層と皮脂膜からなるバリア機能が崩れ、外部刺激の影響を受けやすくなります。そうするとニキビの治りも悪くなり、肌荒れや小ジワなど他の肌トラブルを招く原因にもなってしまいます。
クレンジングや洗顔で汚れを洗い流した後は、すぐに化粧水やクリームで保湿を行いましょう。
保湿アイテムを選ぶ際には、低刺激であることに加え、抗炎症成分を配合しているかも確認してみてください。グリチルリチン酸2K、アラントイン、トラネキサム酸などがそれにあたります。
またニキビ対策としては、ノンコメドジェニックテスト済みと記載がある製品を選ぶのも良いでしょう。これは、ニキビの初期段階である「コメド」ができにくいことが確認されていることを示しています。
ニキビ肌向けの化粧品の多くに記載されていますので、探してみてください。
コラージュリペア ローション R/RR
ローションR/RR
価格:2,970円(税込)/150ml
出典:コラージュリペア公式サイト
肌の炎症を抑える有効成分トラネキサム酸を配合した薬用保湿化粧水です。
浸透型セラミドやコラーゲンなど保湿成分も豊富に配合。ノンコメドジェニックテスト済み・低刺激性にこだわった処方で、ニキビが気になる肌にも使いやすいのが嬉しいポイントです。もちろん敏感肌や乾燥肌の方でも使いやすく、肌荒れを予防しながら角質層をしっかりうるおしてくれますよ。
R(しっとり)RR(とてもしっとり)の2種類がありますので、季節や肌の状態に合わせて選んでみてください。
生活習慣を整える
肌の回復を促すためには、食事や睡眠など生活面を整える工夫も必要です。
食生活の面では、肌の再生に欠かせないビタミン類やたんぱく質を積極的に摂取しましょう。また便秘が肌荒れを引き起こすこともありますので、食物繊維や発酵食品の摂取もおすすめです。
どうしても食事で補いきれない栄養素はサプリメントを活用するのも良いですよ。
一方で、脂質や糖質の過剰な摂取はニキビ肌の原因となります。
過度に制限してもストレスの原因となりますので、無理のない範囲でコントロールしましょう。ニキビと食生活の関係についてはこちらの記事も参考にしてください。
また睡眠も、肌の回復に欠かせない要素です。肌のターンオーバーは睡眠中に活発に行われるため、忙しい中でも1日7時間程度は睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとれる環境を整えましょう。
・就寝時間の最低1時間前(できれば2時間前)には食事を済ませる
・就寝時間の1時間前くらいに入浴する
・就寝前1時間はパソコンやスマートフォンを見ない
しっかりと休むことで肌は自然と健康的な状態を取り戻し、美しさを保つことができますよ。
メイクをしたい場合はどうする?
赤ニキビは今まさに炎症が起きている状態のため、理想としては、赤ニキビがある部分へのメイクは控えるのが賢明です。
メイクをする場合も、油分の多いリキッドファンデーションの使用は避け、下地やコンシーラーにルースパウダーを重ねるくらいに留めておくと良いでしょう。ニキビパッチなどを活用し、赤ニキビに直接メイクが付着しないように工夫するのも良い方法です。
とは言え、赤く目立つニキビほど隠したくなるものですよね。どうしても隠したいときには、ニキビのある部分にピンポイントでコンシーラーをトントンと優しくなじませれば、ニキビの赤みをキレイにカバーすることができます。自分の肌色に近い色か、気持ち濃い色味のアイテムを選ぶことで、より自然で失敗の少ない仕上がりが期待できますよ。
ただし肌の負担にならないよう、コンシーラーも油分の多いものは避け、強く叩いたり擦ったりしないようにしてください。
要注意なのが、メイクチップやパフの汚れです。毎日使い続けると雑菌が繁殖してしまいますので、定期的に洗浄したり、使い捨てタイプを使ったりと、清潔に保つよう心がけてください。
おすすめコンシーラー|ノブ コンシーラー(ナチュラルベージュ/ライトベージュ)
コンシーラー
価格:1,650円(税込)
出典:ノブ公式サイト
高いカバー力で、ニキビの赤みや色むらなどをしっかりカバーするコンシーラーです。低刺激にこだわり、ノンコメドジェニックテストもクリアしているため、ニキビをカバーするのに適しています。
SPF34/PA+++のUVカット効果があり、色素沈着しやすいニキビを紫外線から守ります。
赤ニキビがあるときに避けるべきアイテム
ニキビケアとして保湿は重要ですが、その際には保湿アイテム選びは要注意。油分を多く含む保湿剤、特に以下のタイプは避けるのが賢明です。
・オリーブ系
・ココナッツ系
これらは良かれと思って使用されがちですが、実はアクネ菌の養分になり、ニキビを増やす原因になり得ます。
ニキビケアには、ニキビ専用のアイテムの使用が最適です。日常的に使用しているスキンケア製品の成分を確認し、ニキビにとって最適なケアを心がけましょう。
まとめ
赤ニキビができたら、早期に適切なケアを行うことが重要です。また同じ部分に繰り返しニキビができることも多いですので、ニキビが治った後も保湿ケアを続け、根本的な肌質改善を目指していきましょう。
広範囲にできてしまうニキビは、生活習慣やスキンケアアイテムの見直を視野に入れてみてください。ニキビ専用アイテムを適切に使い、しっかり対策していくことが大事ですよ。